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【試合結果】フローラvsディオーネ第15戦
▲先発出場メンバー
フローラvsディオーネ第15戦
優勝へのマジックを「1」とした首位ディオーネは引き分け以上の結果で、2020シーズン優勝が確定する。
対するフローラは、今季2勝9敗3分と相性の悪いディオーネに自分たちの野球を見せる事ができるのか。注目の一戦の幕が開ける。
ディオーネの先発は、リーグ2位の5勝をあげているサウスポー笹沼菜奈、フローラはエースの龍田美咲がマウンドに立つ。
試合は初回からディオーネがフローラ先発の龍田に襲いかかる。
ディオーネは1回表、1死からヒットとフォアボールで1死1,2塁のチャンスをつくり、ここまでリーグトップの21打点を誇り、勝負強さが光る4番金城が打席へ。
「試合前の打撃練習では調子が良くなかったが、今自分ができる最低限の仕事をしようと臨んだ」と金城の捉えた打球はフローラのレフト中嶋の頭上を破る先制の2点タイムリーツーベースとなる!
その後2死2塁として、6番関がタイムリーを放ち1点を追加する。ディオーネが幸先良く3点を先制する。
ディオーネに一矢報いたいフローラは、すぐさま反撃に出る。2回裏フローラは、1死から5番中嶋がツーベースで出塁し、6番戎嶋がセンターオーバーのタイムリーツーベースを放ち1点を返す。
その後フォアボールとヒットで1死満塁のチャンスをつくり、9番鎌田が押し出しのフォアボール、続く1番三浦の内野ゴロで3-3の同点に追い付く。
しかし、ディオーネが再び猛威を振るう。
ディオーネは3回表、ヒットと盗塁などで2死3塁とし、4番金城のサードゴロが相手のエラーを誘い1点を勝ち越し。続く5番寺部のツーベースで2死2,3塁とチャンスを広げ、6番関がレフトオーバーのツーベースを放ち、さらに2点を追加。
ディオーネがすぐさま逆転に成功する。
その後、両先発が尻上がりに調子を上げ6回までスコアボードに0が並ぶ。
7回表ディオーネの攻撃は、ヒットとフォアボールなどで1死2,3塁とダメ押しのチャンスを迎え、3番星川がライトオーバーの2点タイムリーツーベースを放ち、リードを広げる。
その後2死3塁から、5番寺部がライト前のタイムリーヒットを放ち更に1点を追加。ディオーネがこの回3点をあげ、9-3とダメ押しに成功する。
このままでは終われないフローラは、1死満塁から3番村松がフォアボールを選び、1点を返す。次打者が倒れるが、尚も2死満塁のチャンスで、5番中嶋が右中間を破るタイムリーツーベースを放ち、6-9と点差を3点に縮める。
その後、6番戎嶋のデッドボールで出塁し、再び満塁のチャンスをつくり、7番平井がレフトへタイムリーを放ち7-9と、フローラが怒涛の追い上げを見せる。
しかし、この場面でスイッチしたディオーネの2番手小原に、後続が抑えられゲームセット。ディオーネがリードを守り切り、フローラの反撃を食い止めた。
フローラは打線の好調が続くも、それ以上に失点を許してしまう守備の甘さが露呈してしまった。
この結果で、ディオーネの2020シーズン優勝が決定。
残り1試合を消化し、年間女王の座を賭け2位アストライアを迎え撃つ。
この試合のヒロインに輝いた金城は試合後、
「シーズン前は何をしても上手くいかない時が続き、打席に立つのが嫌な時もあったが、試行錯誤を重ねようやく自分の形を掴むことができていると思う。自分自身のバッティングをして、完全優勝が出来るように残りの試合も戦い抜きたい」
と試合を振り返った。
ディオーネはこの勢いそのままに試合へ臨めば、今季6勝8敗と負け越しているアストライア戦の結果にも大いに期待が持てるだろう。
フローラも次戦に迎える今季最終戦を白星で飾れるか、意地を見せたい所だ。
2020シーズンも間も無くクライマックス。
各チームの戦いの様子へ引き続き注目していきたい。
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■ディオーネ・厚ヶ瀬監督コメント
最後まで胃の痛くなる、気分の悪くなった試合だった(笑)。それでも、試合前に選手たちが優勝のイメージを持ってゲームに臨めていると声が聞けたので、改めて選手たちを信じて試合を見ていた。攻撃では初回から全力で相手を倒しに行くことを伝え序盤で6得点。そして、7回にはダメ押しとなる3点を追加し、終始攻めの姿勢を貫きいい形で攻撃できたと思う。守備では先発の笹沼選手に最後まで投げてもらいたかったが、彼女が課題にしていた「投げ切る」ことについては、マウンドを降りるまで貫けていたので評価したい。ようやくマジックを0にでき、ホッとしている気持ちが今は1番強いと思う(笑)。ただ、最後に年間女王になれなくてはこの一年戦ってきた意味が無いので、ここまで見せてきたディオーネの野球で次の試合も勝てるように、その中で選手たちが楽しくプレーできるように準備していきたいと思う。
■フローラ・川口監督コメント
今日優勝を阻止して、ディオーネとアストライアの直接対決の舞台をつくりたかったが及ばなかった。「シーズン通して相性の良くなかったディオーネに、この1年間で自分たちがやってきた野球を証明しよう」と選手たちに声を掛けたがあと一歩及ばなかった。今日も守備の面でミスが出てしまったことが、勝敗を左右したと思う。ただ、打撃の方はいい状態が続いているので、次戦ではいかに最少失点に防げるかが、鍵になってくると思う。次戦がいよいよ今季の最終戦となるので、いい形でシーズンを締めくくれるように戦いたい。